憎悪の塊のようなものを頭からつま先までシャワーのように浴びると、ニューロンか何かが激しく損傷でもするのか眠りにつけない。...
憎悪の塊のようなものを頭からつま先までシャワーのように浴びると、ニューロンか何かが激しく損傷でもするのか眠りにつけない。
人間の溢れ出る憎悪というやつは、具体的に表現しにくいがドロッドロの溶鉄のような、いや活火山をゆっくりと流れ落ちる溶岩のようなものだと感じる。
表面は禍々しく黒くその隙間から沸騰した運動不足の患者の血のような赤い光が時折爆ぜている。そんな感じ。
それが目の前でとぐろを巻くように自分に向かって来ると、大変な温度の上昇なのだけど、むしろどんどん冷えてくる。わずかでも楽しい気持ちはみるみる萎え、凍えるように冷めていき、やがて完全に氷に覆われる。
冷やされた結果、ポンコツの脳みそでさえ冷却効果により多少鋭利になるようで、自分自身の妥当な考えと理屈に合わない部分や、憎悪の炎の元来の原材料の割り出しや、理論上の誤りなどについて淡々と積み上げていったりもする。無論正しいかどうかは不明だ。
その結果割り出される解は虚無。あるいはある種の諦観。そして向こうとコチラのいかんともしがたい悲しみ。いずれにしても重症で、体の表面は大変な熱傷なのだが、内部は損傷も激しい凍傷ということになる。温めても冷やしてもどこかがまたさらに損壊するため傷が癒えて再び立ち上がるまで少々時間がかかる。
日常はこんなことの繰り返し。それでも生きていく。
どこかに居場所だってあるだろう。そう信じている。